沖縄のガス代、高いですよね?
そのせいもあってか沖縄でもソーラーパネルやオール電化、エコキュートを検討している家庭がとても増えています。
沖縄は離島であることもあり、電気料金も決して安いとは言えませんが。
そこにはやはりガスに対する大きな不満があるからだと思います。
光熱費の節約をするのは一般庶民が資産形成をする上で非常に大切なことです。
さらなる節約意識向上のために、沖縄のガス料金について調べてみました。
なぜ沖縄のガス代は高いのか?
沖縄全ての世帯が高い訳ではない
実は沖縄ガスが提供している都市ガスは国が価格を決めているため他県とほとんど同じで、従量価格300円程度なんです。
それに比べて、沖縄のプロパンガスは全国的に見ても非常に高いんです。
プロパンガス協会の計算では、沖縄県のプロパンガスの適正価格と実勢価格は以下のようになっています。
基本料金(使った量に関わらずみんな同じ部分) | 従量価格(使った量に応じて変わる部分) | |
---|---|---|
適正価格(正しい価格) | 1500円 | 350円~400円 |
実勢価格(実際の価格) | 1780円 | 612円 |
特に従量価格の適正価格との差には愕然とします。
その上、県民全体のどれくらいの割合がプロパンガスを使っているかを表す世帯比率はなんと82%!(平成 22 年度石油製品需給適正化調査より)
沖縄ではたった8%の世帯が適正な都市ガスを使い、82%の世帯は割高なプロパンガスを使っているんです。
これは、「沖縄のガスは高い」と思われて仕方がないですよね。
問題なのはプロパンガス
何でもガス会社の自由
問題の根源として、都市ガスは国がある程度管理しているのに対し、プロパンガスは個々の会社の裁量に委ねられている、という点があります。
値段を国が決める都市ガスと違い、プロパンガスはガス会社が自由に料金を設定することが出来ます。
さらに料金の改定についても、都市ガスは制度に基づいて行われるのに対し、プロパンガスはガス会社のさじ加減ひとつです。
その上、プロパンガスの場合は毎月の明細に基本料金も従量料金も明記せず、検針の結果と請求額しか書かれていないという不透明な会社が大半です。
明細に請求額しか書かかないので、中には住民の知らないうちに少しずつ料金の値上げをしているところもあるほどです。
無償配管
もうひとつの問題点としてLPガスの配管工事費用があります。
都市ガスの場合その配管工事費用は建物のオーナーが負担するのに対し、プロパンガスはガス会社が無償で配管工事を行うことでその販路を拡大してきました。
当然その工事費用はガス会社が自腹を切る訳ではなく、ガス料金に上乗せされ知らず知らずのうちに徴集されているのですが。
なぜ沖縄のプロパンガスは高いのか?
まず、プロパンガスは自由に料金を決められるのなら、ガス会社同士で競争して料金が下がっていくのではないか?
と思いますが、沖縄のプロパンガス業界には内地ほどの価格競争がありません。
新規参入もないため既存のガス会社同士で価格カルテルのように横並びで高い値段設定をしているのです。
さらに、文句を言えない消費者が多い為、悪徳営業により段々と値上げをされても皆結局請求された通りに支払ってしまうのです。
また、沖縄は全国的に持ち家比率が全国で2番目に低く(社会生活統計指標 2013)、共同住宅の割合が全国で4位と高い(国勢調査2011)ため、他に安いガス会社があったとしても簡単には切り替えることが出来ません。
ではどうすればよいのか?
もっとも良い解決策は、都市ガスに対応している物件に引っ越すこと。これに尽きます。
部屋探しをしている方は「ガスの種類」も考えて部屋を選びましょう。一家4人であれば3000円以上は安くなるでしょう。
ですが、そうは言っても大抵の人は簡単に引っ越せませんよね。
その場合は、まずガス会社の明細をきちんと確認すること。そして基本料金と従量料金をきちんと調べ、従量料金が高いな、と感じたら出来るだけ節約するのです。
そして、今までやかんとガスで湯を沸かしていたのを電気ケトルに換えるとか、今まで鍋で野菜を茹でていたのを電子レンジに換えるなど、利用するエネルギーを電気に代替していくことをお勧めします。
また別の記事にて具体的なガスの節約術を紹介する予定です。
皆さんもガス会社のいいなりで大事なお金を失くさないように気をつけましょう。ケンケンでした。