人生でマイホームに次ぎ、2番目に高い買い物と言われる「保険」。
「みんな入っているから・・・」「知り合いの付き合いで・・・」など勧められるがままなんとなく保険に加入していませんか？
本日から３回に渡り、あなたにとって本当に必要な保険の選び方を紹介していきます。
①保険の種類にもいろいろあります←この記事
②「言われるがまま」にならない為の保険を選ぶ基礎知識
③結局、どの保険に入ればいい？
の3回です。
きちんと各保険の重要度を知り、基礎知識を持って、適切な保険に加入しましょう。
保険の種類にもいろいろあります
まず「保険」と言われもいまいちピンと来ない方のために代表的な保険を挙げてみましょう。
知らず知らずのうちにみなさんいずれかの「保険」に加入していませんか？
生命保険
自分が死んだとき、遺族に支払われる保険。
一家の大黒柱が死んだときに、残された家族が生活費等に困らないように加入する。
一生涯保障する「終身」と、決まった期間（20年間、30年間など）保障する「定期」がある。
医療保険
ケガや病気をした際に支払われる保険。
病気・ケガによる入院費、手術費などの医療費が高額になっても払えるように備える。
「終身」と「定期」がある。
自動車保険
自動車事故の際に支払われる保険。
自分が加害者の場合でも被害者の場合でも賠償金や治療費が払えるように備える。
車を持っている人は必ず加入させられる「自賠責」も大きな意味で自動車保険であると言える。
自分の車の傷や故障を修理する「車両保険」はこの自動車保険の特約に含まれる。
火災保険
自宅が火災にあった際に支払われる保険。
隣家が軽過失で火事を起こし我が家に延焼した場合、隣家から賠償金は貰えないので自分で備える必要がある。
また、アパートなどの借家で火事を起こしてしまった場合、大家さんへの賠償金が発生するのでそれに備える。
学資保険
子供の入学・進学の際に保険金が下りる教育資金用の保険。
将来受け取る額を保険料として支払っているので保険と言うより貯蓄の性質に近い。
保険者が死亡した場合も以後の保険金が支払われる。
ガン保険
ガンになった際に保障されるガン専門の医療保険。
ガンは長期化すると医療保険でカバーしきれなくなる可能性があるため、このガン保険で備える。
勘違いが多いのだが、医療保険もガンで保険金が下りる。
ガン保険は医療保険よりもガンに「特化した」保険であるということ。
「終身」と「定期」がある。
個人賠償責任保険
過失により他人に賠償金を支払わなくてはいけなくなった際に支払われる保険。
子供が博物館の壺を誤って割ってしまった場合などの賠償責任に備える。
火災保険の特約になる場合が多い。
個人年金保険
老後の年金として支払われる保険。
退職後、公的年金では生活費が足りないと思われる場合に加入する。
これも老後の資金を事前に保険料として払っているため保険と言うより貯蓄に近い。
よく聞く保険や知られていなくても大事な保険をいくつかピックアップして紹介しました。
これらの保険、入っていなかった場合のリスクを考えると確かにどれも入っておいた方が安心ですよね？
だからと言ってすべての保険を言われるがまま契約してしまっては、おそらく家計は火の車どころか破産する事態になるでしょう。
生命保険・学資保険・医療保険なんて月々の保険料が万単位の商品もザラにありますから。
そもそも保険料を支払いが大きくなりすぎて現在の生活が立ち行かなくなっては本末転倒ですよね。
一見全部大事そうに見えるこれらの保険の中にももちろん「必要な保険」「不必要な保険」があります。
ですが一概に「これが大事！」「これが要らない！」とここで断言することは出来ません。
なぜなら、あなたの家庭環境やライフスタイルによって加入すべき保険、不必要な保険は変わってくるからなのです。
例えば、子供が独立し妻と二人で年金暮らしの老人には高額な生命保険は必要ないですが、小さな子を持つ働き盛りの現役世代はある程度の生命保険は準備しておくべきでしょう。
またマンションを賃貸していて副収入があるという方は個人年金保険など必要ないでしょう。
このように人によって持っているリスクが違うからこそ、保険には様々な特約や契約方法が用意されているのです。
この選択肢の多さが「保険選びは難しい」と思われる所以ではないでしょうか。
と言う訳で、人によって違いがある保険選びですが、次回は誰にでも当てはまる保険に対する考え方を紹介いたします。
