本当に必要な保険の選び方②

前回の記事で必要な保険は人によって違う上、特約や契約方法の選択肢が多いため「保険は難しい」と思われてしまっていることを書きました。

今回は、保険屋の言いなりにならない為にも、保険を選ぶにあたって全ての人に持っていて頂きたい3つの基礎知識を紹介します。

本とコーヒー

「言われるがまま」にならない為の保険を選ぶ基礎知識

 ①保険の役割を考えてみよう

そもそも「保険」はどのような状況に必要になるのでしょうか?

  • 交通事故を起こし1億円もの賠償金を支払わなくてはいけない場合。
  • 専業主婦の妻と小さい子供を残して一家の大黒柱が死亡しその後の生活が維持できなくなる場合。
  • ガン治療で保険の効かない先進医療である陽子線治療(約250万円)が必要となった場合。

など、予期せぬ事態により高額な請求や高額な損失を受けた場合に生活が立ち行かなくなるリスクに備えるのが本来の保険ではないでしょうか。

つまり、保険とは大きなリスクに備えるものである、と考えましょう。

そうなると、保険の入り方も変わってくるのではないでしょうか?

例えば自動車保険の特約である車両保険。

自損事故で車の修理代が20万円だった場合、それは払えない金額なのでしょうか?

たかだか20万円の保険金を車両保険から受け取った場合、保険の等級が下がりそれ以降今までよりも1等級分高い保険料を毎年支払うことになるのです。

憧れの高級車を無理して買った、なんて場合で無い限り車両保険は外してみてもいいのではないでしょうか。

②公的保障を知ろう

公的保障とは日本国民なら誰でも加入している健康保険や国民年金、労働者が加入している雇用保険や厚生年金など、国が管理・運営している保障制度のことです。

医療費が3割負担で済むとか、65歳からは誰でも国民年金が貰える、と言った情報は皆さんご存知でしょう。

実はこの公的保障はそれ以外にもたくさんの保障があり、とても手厚いんです。

いくつか紹介いたしましょう。

高額療養費制度

これは入院や手術などで1ヶ月あたりの医療費が高額になった場合、一般的な収入の方であれば支払い額が最高で約9万円に抑えられるという制度です。(※収入や実際の医療費により変動)

4ヶ月目からはさらに半分程度に減額されます。

国保(サラリーマン以外の保険)、健保(サラリーマンなどの保険)の加入者であれば誰でも対象となります。

 傷病手当金

これはサラリーマンが病気やケガの療養のため4日以上仕事を休んだ場合、4日目以降最長で1年6ヶ月の間、今までの給与の約2/3が支払われると言うものです。

健保加入者のみ対象。国保にはこの制度はありません。

 遺族年金

18歳未満の子供がいる妻が夫に先立たれた場合、夫の加入していた国民年金・厚生年金から遺族年金として毎年一定額が遺族年金として支給されます。

ですので夫に先立たれたとしても全くの無収入になる訳ではありません。

 団体信用生命保険

公的保障ではありませんが性質が似ているため紹介します。

これは住宅ローンを組む際セットで加入する保険で、一家の大黒柱が死亡した場合以降の住宅ローンは保険によって支払われる、つまりチャラになるという制度です。

このように日本には高額療養費制度があるため1ヶ月の医療費は高くても10万円程度にしかなりません。

サラリーマンであれば傷病手当金があるので、入院中働けない期間の収入もある程度確保されています。

そして実際には入院患者の半数は8日以内に退院し、8割は24日以内に退院しています。

働けない期間はせいぜい1ヶ月、自宅療養でも2ヶ月で職場復帰する場合がほとんどです。

これでも医療保険はあなたにとって優先順位の高い保険でしょうか?

また生命保険に関しても、夫が死亡した場合遺族年金と妻の稼ぎがあれば一家が不自由なく暮らしていくには十分です。

住宅ローンも無くなりますので、そこまで多額の保険金をかける必要も無いでしょう。

このように、やみくもに保険に加入する前に、公的保障で自分がどの程度まで保護されているかを理解し、それでも足りない分を民間の保険でカバーすべきです。

③ほぼ全てのリスクに対応できる「万能な備え」をしよう

あれやこれやいくつも保険に入らなくてもある程度全てのリスクをカバーできるものがあります。

それは「貯金」です。

急な出費に対応できるよう100万円ほど普通預金で貯金しておけば十分と考えます。

先にも説明したとおり病気やガンで入院したとしても医療費は最高で月々9万程度です。

その程度の出費ならわざわざ保険に入らなくても貯金で賄うことが可能ではないでしょうか。

夫の医療保険では夫の病気やケガだけ、妻のガン保険では妻のガンだけ、車両保険では車両の損害だけしかカバーされません。

しかし貯金であれば心臓病でもガンの入院でも車両のへこみでも貯金額以内であれば全て賄うことが出来ます。

その上、貯金があれば家族全員のあらゆる事態に対応できるのです。

病気もケガもしなければ子どもや孫に相続できますし。

札束

以上より、

  • 保険は払いきれない大きなリスクに備えるものと考える
  • 実は手厚い公的保障を知る
  • まずは貯金をする

この3つを念頭に入れて保険選びをしてみましょう。

「保険は大きなリスクに備えるもの」と言うように保険に対して基準を作ることで、アレコレ勧めてくる保険外交員の言いなりにならずにあなたの頭で考える余裕が生まれるでしょう。

「公的保障を知る」という点では勉強が必要になるかもしれません。

ですがその勉強は保険料の削減として直接あなたにメリットとなって還ってきます。

おススメはファイナンシャルプランナー3級です。

保険の分野以外にも税金や相続、土地など日常生活で知らないと損するお金の情報がたくさん学べます。

最後の「貯金をする」ことは、中には勉強よりも苦手と言う方もいるでしょう。

ですが、やはり何事も身を助けるのは「貯金」です。これが最も大事なことと肝に銘じましょう。

貯金をする方法は大きく2つあり、無駄な出費を無くすことと、収入を増やすこと。

節約術や副収入に関してはこのサイトでたくさん紹介していますので参考にされてはいかがでしょうか。

以上、「言われるがまま」にならない為の保険を選ぶ基礎知識を紹介いたしました。

次回は、「結局、どの保険に入ればいい?」という疑問にお答えいたします。

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